ビットコインのマイニングが流行り「やってみたい!」という思いから、グラボを探し回っていたんですが、コスパ良いと言われているRadeon470/480/570/580が売っていない。
「グラボ買えないから、マイニングできないじゃん!」
という思いを抱きつつ日々ネットを徘徊していると、ふと「Radeon R9 FURY X」がアウトレットで3万円で売られているじゃないですか。
「Radeon R9 FURY X」とは、2015年に販売されたグラボなんですが、当時11万円で販売されていました。
私は、仕事用パソコンにRadeon R9 280を乗せて、トリプルモニターでデイトレ画面写していて遅延もなく不満もなかったんですけど、リーズナブルだったので買ってみました。
そんな「Radeon R9 FURY X」を空冷化するお話です。
また、売り切れ続出のグラボはどこなら売っているのか?
話の途中でしていきたいと思います^^
Radeon R9 FURY Xは、簡単水冷グラボ
最初から簡単水冷化されているグラボです。
水を循環させてグラボを冷やし、温まった水はラジエーター部分でファンで冷やすという仕組みになってます。循環させるためにポンプが内蔵されています。
このポンプがうるさいんですよ!
高周波のキュイーンとした音がポンプ部分から発していて、PCケース越しでもハッキリと聞こえ集中できないレベル。
私のパソコンは空冷だけなんですが、ファンのどれもが低速回転仕様にしているためハッキリ言ってめっちゃ静か。
トリプルモニターでデイトレしながらYouTube見て株取引のロジック作りでガンガン計算させたぐらいでは、余裕で動きます。
そもそも低速回転固定であり、夏場でも45度以下です。
そんなパソコン環境であるため、今回購入した「Radeon R9 FURY X」がうるさくて我慢できないのでした。
ポンプ部分「キュイーン!!!」
キュイーンじゃねえよwww
そこで水冷を空冷化することにしたのです。
これが当時11万円ですよ?スペックは良いんですけどね。
Radeon R9 FURY Xを分解してみたぞ
蓋を開けてみると、COOLERMASTERの簡単水冷を使っていることがわかります。
全部ネジを外していくと基盤だけになる。
中古を購入したのでグリスがカスカスになっていました。
グリスを綺麗にふき取ります。
このグリスをふき取った部分はGPUというんですが、私が今まで使用していたRadeon R9 280の4周りほど大きいです。めちゃめちゃでかい!
「でかいほどいいのか?」
でかいほど良いのです!
2015年に発売されたグラボでも、今現在でもハイスぺグラボに位置するため使用するメリットがあります。
この記事を書いている2017年現在に3万円で売られているグラボよりは、確実にスペックは上ですね。腐っても鯛というやつです。
独自サイズのため穴のピッチサイズが合わない
私のグラボには、MK-26というグラボの消費電力320Wまで耐えられるVGAクーラーを利用していました。
それをRadeon R9 FURY Xにも取り付けようとしたところ、穴のピッチが合わない。
ネジ穴の場所が違うのです!
「MK-26使えないじゃん?」
ミドルレベルのグラボなら色んな逃げ道があるんですが、ハイレベルの製品になると需要も供給も少ないのでカスタム品が販売されていないんですね。
そのため、以下の選択肢で悩みました。
- なんとか取り付ける
- 完全水冷化するための専用パーツを購入する
- 簡単水冷を取り付ける
3日間調べてわかったことは、簡単水冷をしようにも穴のピッチが合わないということ。
通常、クーラーや簡単水冷の穴のピッチは、一辺55㎜~60㎜の正方形なんですね。
Radeon R9 FURY Xは、65㎜なんです。
中国では、マルチプレートという好きなところに挿せる商品が販売されていたんですが、国内では売っていない。
完全水冷化するためには専用パーツだけで1万円かかり、別途ポンプやノズルを購入しなくてはいけない。
それはそれで、ポンプの高周波がまたあるかもしれないですよね?
ポンプを探すのに骨が折れそうです。
そこで、なんとか取り付けることにしました。
その話の前にこちら
ネットで売り切れのグラボは、店頭でなら売っているぞ
「Radeon470/480/570/580が、売ってないよ~」
ビックカメラで470がひっそりと売られていました。
ヨドバシは数店舗寄りましたが、どこも売り切れでしたね。
マイナーな家電量販店が穴場だと思います。
また、穴のピッチが合わないためにドスパラで、穴のピッチが影響し相互性のない簡単水冷を取り付ける方法はないか聞いたんですが、「ないですね」の一言でした。
店内で「パソコンでお困りの方は、何でも店員にご相談ください」とアナウンスしていたんですけどね~
もっとオタクしか知りえない逝っちゃってる回答をちょっと期待していたんですけどね。
世の中YESNOしか回答しない人多くありません?
今頭使わなくていつ使うんだろうと思います、はい。
一緒に解決していけば面白い1日になるのにと個人的には思います。
部品を創作してみたぞ
板金屋の知り合いもいませんし、既製品で創作すれば今後も利用できると考えました。
購入した商品はこちら
- 小ねじ M3x40mm(30mmで充分でした。M3とはネジの太さの規格)
- 丸座金 M3x12mm(円の大きさが12㎜)
- ジョイントプレート(好きな場所にネジを取り付けたいため、穴が長方形に開いている物)
VGAクーラーのMK-26に上記3つを組み合わせたパーツを画像のように入れ込みます。
小ネジに丸座金を入れ込みジョイントプレートと組み合わせ、グラボに挿してナットで固定するだけ。
MK-26パーツのバックプレート(黒い十字プレート)を一応咬ませてあります。
2点止めで不安に感じるでしょうが、ヒートパイプが邪魔して縦方向の揺れはほぼなく、横揺れだけをガードしてあげれば良いだけなので、意外とうまくいきました^^
マザーボードにグラボを挿し、フィニッシュです!
もちろんグリスは塗ってあります。
一時は、完全水冷にするか我慢してデフォルトのまま使用するか悩んでいたんですが、創意工夫すれば案外いくもんです。
どうしても簡単水冷だと小さいポンプが高回転しますので、高周波的な甲高い音が発生する確率は上がります。
私のように音に敏感な方は、空冷がいいと思いますよ。
高回転させるパーツもないですし、基本大型クーラーで冷やし大きなファンで低速回転させてやれば、かなり温度を低く保てますから^^
通常大型クーラーは単体でOKなのが売りなんですが、更にファンで冷やすことで完全WINな空冷静穏パソコンを維持できるので、自作パソコンの音で悩んでいる方は、利用してみてください。
音の影響で人生パフォーマンスが変わるタイプなんですが、そんな私が気にならないレベルなので一般人であれば無音なのだと思います。
ファンは、長尾製作所のFANステイを利用
今まではファンをグラボクーラーにぶら下げていたんですが、今回のような場合だとなるべく重量的な要因をグラボに与えたくないと考え、長尾製作所のファンステイ「N-PCIFSTY120PRO」を購入しました。
12cmファンを2個取り付けるとこんな感じ。
横スライドは可変可能ですが、上下には動きません。
ただ、私の場合はドンピシャの位置に取り付けられました^^
ただ、1点だけ不満があるとすれば、横2か所でしかネジ留めしていないので重力で斜めになってしまっていること。
気になる人は、サポートステイで下から支えてあげると良さそうです。
私は、グラボクーラーに引っ張ってもらうか考え中です。
仕事の合間にマイニング
グラボ使用率の50%をアルトコインのマイニングに使用したいと思います。
「どれぐらいの力でマイニングしますか?」
と決められるので半分の力でマイニングし、残り半分を仕事で利用します。
ビットコインの他のコインに狙いを付ければ年利200%可能という話はこちら
片手間でお小遣いが稼げそうなので、興味半分面白半分、利益が出るまでは続けます。
既製品をそのまま使用する人って多いと思うんですが、自分のワガママを解決するにはアイデア次第なので、譲れない部分を大事にして生活を送ると対処力は養えます^^
「あの時もアイデアで乗り切れた」
という経験が、日常生活の幅を広げてくれると個人的には感じてます。
「とんかつは、醤油1ソース2で割った独自ソースで食べるんだ」
私にはちょっと知らない分野ですが、そういうワガママ部分を大事にしてやってください。
「Radeon R9 FURY Xは11万円するんだぞ」
重要なのはスペックであり音ではないので、うるさいなら高価なパーツでも静穏化しちゃいます。それがオタクでありワガママというやつですwww
皆さんも静かなパソコンライフを手に入れましょう!