都会では、土地値が高く土地が余っていないため、ペンシル住宅(3階建て一軒家)が流行っています。
「便がいい場所に家を買うぞ」
「念願のマイフォームだ」
皆一様に念願のマイフォームを買うとなると舞い上がりますし、そこでのライフスタイルを思い描くもの。
あっちに家具、最寄りの駅はここ、会社まで何分、駅前にスーパーもあるし公園もあって子育てにも向いてそうだ^^
でも、3階建ての家を良く知っておいて欲しいのです!
一生の買い物と言われているマイフォームで失敗しないよう、3階建ての家について語ってみたいと思います。
3階建ての生活動線を知る
私は、不動産巡りが好きなのもあって2016年に投資用物件(一軒家)を購入しています。
今も続けていますが、平屋・一軒家・3階建て・マンション・アパート関係なく巡っています。
その中でもペンシル住宅(3階建て)のデメリットについて書いてみますと
- 1階は駐車場と小部屋、2階リビング、3階寝室の作りが多い
- 老後は、3階まで行けない可能性がある
- 外壁塗装の場合、足場が増えるため金額が上がる
- 隣の家のベランダが見える
- 家具家電は、釣り上げ搬入
私の祖母は、一般的な一軒家に住んでいますが階段を上り下りするには年齢的にリスクがあるため、1階で生活しています。
1階が広いので可能ですが、3階建ての場合、風呂は2階にあったりトイレが2階にしか付いてない物件というのも中にはあります。
すると、生活場所は2階にせざるを得なく、老後が心配な住宅となってしまうのです。
また、ペンシル住宅は、2軒~4軒並んで建てられることも多いため、隣家とのベランダが近く隣の干し物が覗けてしまったりする危険性もあります。
実際に不動産巡りをしていると、そのような物件というのが多いのです!
営業マンは言葉巧みに
「3階は眺めがいいですね~」
「3階建てでしかも屋上付きです!」
「屋上で洗濯物干せますよ^^」
洗濯機2階なのに屋上に干し行きますか?
仮に子供部屋3階だとしたら、玄関まで行って忘れ物取り行くの面倒じゃない?
そんなこと思ってしまいますし、3階建ては生活動線が長く時間と体力を消耗する作りなことが多い、ということを知っておいて欲しいのです。
また、基本的にペンシル住宅は敷地が狭いですから、階段も狭いため運べる家具家電も限られてくることを知っておいてください。
近年増え続けるペンシル住宅に疑問を持ってください!
老後生活をイメージできる家が理想
3階建ては、若者世代には需要がありますが、年配夫婦には上記理由により需要がありません。
仮に3階建て住宅を売却する際、始めからお金を持っている年配層を弾いてしまうのは自分の首を絞めることにも繋がります。
ここで不動産巡りで得た情報を書きますと、中古物件巡りをしていてもペンシル住宅に老人が住んでいるというのは、営業マンからほぼ聞いたことがありません。
ほぼほぼ売却理由は、「更に良いとこに引っ越す」「返済がキツイ」であり、ファミリーで住んでいる率が圧倒的に高いです。
健康体であっても年と共に体力は落ちますし、階段・風呂などの使用リスクは排除したいですから、すると一般的な1階リビング2階寝室な作りかマンションがアンパイなのだと考えます。
お風呂場のヒートショック(温度差による心筋梗塞など)による死亡例も増えていますし、防ぐために改装する必要も出てきます。
ですが、3階建て住宅の場合、3階へ行くにはエレベーターを付けなきゃいけない話になってしまいますと、改装という金額では収まらない金額になってしまうのです。
注文住宅で最初からエレベーターを盛り込めば250万円ほどで付けられますが、後付けとなるととんでもない金額になりますし、そもそもエレベーターはランニングコストが掛かりますので、御殿でもない限りはそこまでして3階建てに住む必要性はなくなってしまうのです。
通勤時間よりも周辺環境と住環境を優先してほしい
理想は、バリバリ働き世代は会社に近い場所に住み、定年後に好きな家に引っ越す。
でも、それができるのは大手企業勤務と富裕層だけであり、多くの方は定年後もずっとその家に住み続けると思うと、周辺環境と住環境を重視した物件選びをしてほしいと思います。
住めば都という言葉がありますが、過去に私は好きになれなかった街がありました。
別に何かあった訳でも、嫌な思い出があった訳でもありませんが、街並み・人混み・スーパーなど、周辺環境を受け入れられず無駄な時期を過ごしたことがあります。
「人混みが苦手だ」
「都会は緑が少ない」
その気持ち私もわかります。
だから、都会に住んでいた頃の条件は、空が広く・緑があり・交通の便が良く・人混みが少ない場所を探して住んでいました。それが当時豊洲でした。
現在の豊洲はめちゃくちゃ子連れが増えてしまってあっちこっちで工事をしていてオススメしませんが、昔は空いてて良い場所だったのです^^
また、周辺環境はお金を出しても変えられるものではないため「無理してでも住みたい場所・好きな場所に住んだ方がモチベーションが上がり生活していて楽しい」というのを実体験として経験しています。
私は、子供が生まれてちょっとの期間まで都心のタワマンに住んでいましたが、タワマンに住み始めた頃は無理して住んでいました。
でも、生活の便が良く街が好きでしたし、不安なのは収入だけ。
運よく結果に繋げることができたのは、モチベーションが高く保てたお陰だと思ってます。
私が皆さんにお伝えしたいのは、一生住む家は自分の住みたい街で生活動線がシンプルであること!
せっかく購入した家で出不精になってしまっては勿体ないですから。
安ければ安いなりの理由はありますし、近隣住民の住んでいる方々のモチベーションは見て取れるように違います。DQNが住んでいる人数も違うのです。
良いのか悪いのかは別として、まず子供たちの服装が違います。
やってはいけない失敗する思考
お得な物件でもないのに
「リフォームすれば住める」
「老後は駐車場を潰して増築」
あ~でもないこ~でもないと、購入する理由を見つけるのはオススメしません。
不動産投資の場合にも言えるのですが、動かない資金が勿体なく購入する理由を探す行為は、現状を把握できていない可能性があり失敗する恐れがあります!
不動産投資の場合、如何にコストを掛けずに利回りを上げるか考えます。
損をしないことを念頭に置いて、じっくりゆっくり時間を掛けて現状の物件査定することが重要です。
サクッと購入する人は限られていますからね。
あと、値段が上がれば上がるほど皆慎重になりますから。
生活スタイルと共にリフォームして住み心地UPを図れるのは、その物件に限ったことではないですからね。
購入する理由をあれこれ探し出したら、購買欲に憑りつかれている証拠ですので気を付けてください。
不動産需要の見抜き方は、こちらの記事で書いてます
ペンシル住宅は、シェアハウスとしてはあり
不動産投資用住宅として一軒ポンッと貸出すよりも築古で部屋数が多い場合、シェアハウスとして貸し出す方が利回りが良く、そのような需要も増えています。
それだけ下層が増えてきているというのもありますが、昔のように衣食住の「住」に重きを置かなくなってきている人達が増えているのです。
▼例:リビングダイニング1部屋+4部屋を15万円で貸し出した
シェアハウスとして1室5万円×4部屋=20万円となり利回りが上がります。
駅近であり部屋数が多ければシェアハウスとして貸し出すのは、ありです。
ただし、賃料が低いと質の悪い借主が増えるのは世の常でありますから、あなたがどのような層を対象に貸し出したいかにもよるのです。
「このエリアでこの家に住んでいるイメージがパッと沸いた!」
そのような直観を感じられる物件が理想ですね。
「窓やクローゼットがあってTVの置き場に困るなぁ」
そのような家具家電の配置に困る物件は、後々他の面でも苦労します。
少しでもあなたが楽をできる人生を送るために、物件選びは慎重に行ってください^^