アベノミクスにより直近5年間で多くの銘柄が株価2倍になりました。
株価2倍になると株主優待取得コスト(売買手数料)も嵩み、優待コスパが下がってしまった。
クオカード1,000円手に入れるために800円掛かるような優待銘柄もあり、手間暇考えると旨味がない。
それと、優待をやり始める人が増え、クロス取引(現物買い&一般信用売り)できる銘柄が減ってしまった。
もう、権利日1か月前にやり始めても争奪戦になってしまっているんだ。
この2点から、権利日に合わせて毎月短期トレードを繰り返すのではなく、長期保有して優待グレードを上げる方向を検討し、これから始める予定です。
長期保有で利益が出るであろう優待銘柄をピックアップしてみました。
長期保有で特別優待が得られる優待銘柄
優待品何年分で取得株価とペイできるかを1つの指標としました。
▼例:権利日1月、優待品クオカード3,000円、株価300円、株数1000株
30万円支払い3,000円手に入れる。
回収するには、100年掛かる。(配当・株価考えない物とする)
銘柄コードをクリックすれば各企業の株主優待ページに飛び詳細確認できます。
銘柄 | 株価 | 株数 | 保有期間 | 優待金額 | ペイ年数 |
---|---|---|---|---|---|
1435 | 520 | 100 | 0年以上 | 3,000円 | 18年 |
3113 | 170 | 1 | 3年以上 | 5,000円 | 3年 |
3372 | 410 | 600 | 0年以上 | 16,000円 | 15年 |
8107 | 32 | 200 | 0年以上 | 5,000円 | 1年 |
8165 | 320 | 500 | 3年以上 | 11,000円 | 16年 |
※銘柄コード順
長期保有すると特別優待が得られる銘柄はたくさんありましたが、どれも微妙なものでした。
支払額2,000円に付き200円クーポン1枚使える物や半額クーポンが使えるなど。
コスパ最強と言われている2769ヴィレッジヴァンガードでさえ、利用方法が改悪されお買い上げ2,000円に付きお買物1,000円券1枚しか使えなくなってしまった。
それに変わり種が多すぎて、欲しいものがない。
上記に挙げた優待銘柄は、配当なし・株価0円と考え、何年で元が取れるかを計算しているため、業績が回復したり株価が上がれば、ペイ年数が短縮されます。
ですから、最悪でもという年数でしょうか。
ですが、万が一優待廃止される可能性もありますから、その辺りは投資特有の自己責任となります。
「ペイできるのに15年も掛かるのかぁ」
コスパ良いと言われている優待を見て回りましたが、
- 優待品-売買コスト=2~3%
の銘柄が多く、元を取るのに40~60年。
そのような銘柄を長期投資するには、「配当」「株価上昇」を重要視する必要があり、今回求めているニーズとマッチしないため省いています。
個別に銘柄を紹介していきます。
1435 TATERU
銘柄 | 株価 | 株数 | 保有期間 | 優待金額 | ペイ年数 |
---|---|---|---|---|---|
1435 | 520 | 100 | 0年以上 | 3,000円 | 18年 |
取得金額52,000円に対し、クオカード3,000円分。
18年連続優待取得した場合、株価0円であったとしてもWINです。
逆に9年後、株価が半値の260円になったとしてもペイはできます。
- 3,000円×9年+260円×100株=53,000円
9年前取得した金額と変わらない値段で手放せます。
3113 Oak キャピタル
銘柄 | 株価 | 株数 | 保有期間 | 優待金額 | ペイ年数 |
---|---|---|---|---|---|
3113 | 170 | 1 | 3年以上 | 5,000円 | 3年 |
取得金額170円に対して、クリストフルで使える1,000円クーポン。
3年以上の保有で5,000円に。
「クーポンいらね~」と思ったけど、銀食器専門店クリストフルで使える5,000円クーポン。
食器のセンスがないので何がいいのかわからないのだけど、とにかく値段が高ければ良いものだろうという考えが無きにしも非ずなため、1株端株で取得しようかなと思ってます。
取得金額170円なら、どう転んでも良い気がする。
3372 関門海
銘柄 | 株価 | 株数 | 保有期間 | 優待金額 | ペイ年数 |
---|---|---|---|---|---|
3372 | 410 | 600 | 0年以上 | 16,000円 | 15年 |
取得金額240,000円に対して、ふぐ料理店で使える16,000円分チケット。
3,980円×2枚を年2回貰える。
15年以上は、優待が続く限り毎年16000円相当のふぐをタダで食べに行けると思うと嬉しい。
私の年を四捨五入すると40歳で平均寿命が80歳、55歳から80歳までタダでふぐ食べられる。
いいんじゃないかな^^
8107 キムラタン
銘柄 | 株価 | 株数 | 保有期間 | 優待金額 | ペイ年数 |
---|---|---|---|---|---|
8107 | 32 | 200 | 0年以上 | 5,000円 | 1年 |
取得金額6,200円に対して、5000円分のクーポン券
服屋で使える5,000円クーポン券。支払額の最大40%に対して使える。
生きていく限り衣食住にお金が掛かり、節約に繋がるのでは?というチョイス。
死にそうな株価で心配になるところだけど、キムラタンは昔からこうなので気にしなくてもというところ。
1年でペイできてしまうのもリスクがなく魅力的な1つ。
仕手化して、株価100円超えたら手放すのもあり。
まぁ、それでも6200円が3倍になってもいくらでもないのだから、そのまま放置して分割狙って夢見た方が期待値高いかな。
8165 千趣会
銘柄 | 株価 | 株数 | 保有期間 | 優待金額 | ペイ年数 |
---|---|---|---|---|---|
8165 | 320 | 500 | 3年以上 | 11,000円 | 16年 |
取得金額160,000円に対して、ベルメゾンで使えるお買物券11,000円。
保有期間が最大3年以上になると特別優待(通常の優待とは別に)が貰える。
「ベルメゾンで買うものないや」なんて思ったのだけど、下着に使えるかなと先日思った。
16年目以降は、毎年11000円分の洋服や下着を無料で買い足せる。
良い錬金術な気がしてる。
アベノミクスで全体的に株価が上がっている中、服飾系はパッとせず8165千趣会なんてダダ下がりしているのだけど、カタログ通販業者はしぶといのが印象的。
業績を見るとヤベーのだけど、優待が廃止になるか、優待が魅力的に見られるか、どちらか。
お金を寝かしておいても仕方ないですから、今のうちに老後の資金作りの一環として長期保有するのは悪い選択ではないと思ってます。
何年で元が取れるかから判断すれば、最悪株価が下がっても優待が廃止にならない限り出口戦略はしっかりとしていますから、株価が下がったから優待と差し引いても赤字になってしまったというリスクを防げます。
普通の優待銘柄を購入してもペイするのに50年掛かるのは現実的ではありません。
もちろん相場を読んで株価上昇が分かればいいけど、人口減少が進んでいる日本では今後難しい相場が続くのではないかな。
短期優待コストが上がってしまったのですけど、長期保有もあるよということでした。