会社員であれば、会社が作成した契約書類一式を使って顧客に書いて貰えば済む話なので、難しく考える必要はありません。
更に言えば、経営者や顧問弁護士が作成してくれるから、業務フローに則って業務を遂行すればいいだけ。一字一句内容を理解する必要なんてない。
ただし、起業したばかりの者は、契約書を自分で用意しなくてはいけません。
経費削減したいなら自分で作成しなくてはいけないし、始めて契約取れた時なんてハッピーうなぎ上りな気分になる。
でも、その契約書大丈夫ですか?
今回は、契約書のデメリットについて書いてみたいと思います。
契約書は、自分を守るための書類
契約書とは、相手に不備・クレームがあった時に、威力を発揮する書類です。
このような契約書類があります。
- 請負契約書
- 貸借契約書
- 業務委託契約書
- 秘密保持契約書
- 代理店契約書
- 知的所有権
ざっと挙げただけでも、これだけある。
起業して相手企業と業務提携する場合、請負契約や秘密保持契約など様々な書類を交わすことになる。
「これでいっぱしの会社だ」
誰しもが最初はそう感じてしまうんですが、良く考えてください。
基本、相手企業と契約を交わさなくては仕事が受けられない場合、契約書の内容は、相手企業にとって有利なことが書かれていることが大半です。
早い話が、受託者は何かあった際、とても弱い立場である。
酷い会社になってくると、委託料を支払ってこなかったり、作業に移っているのにキャンセルしてくることもある。
それでも、次の仕事に影響すると怖いから何も言えない人もいる。
契約書の副作用は、すごいのだ。
世の中を知って欲しいから書くけど、カラ発注して人件費掛けさせて入金日にトンズラするようなクソ会社さえある。それで潰れてしまう開発会社もあるよ。
親会社になるビジネスを興す
現在、私は受託の仕事をしていないので、委託・請負の契約をどことも結んでいません。
しいて言うなら、私が契約書を書いてもらう立場にいます。つまり、親会社。
当サイトへの仕事の依頼を一部書きだしてみると
- 不動産投資会社のセミナー講演依頼
- 投資会社のコンサル依頼
- 不動産会社の社内企画出席依頼
- IT企業のメディア執筆依頼
- メディア媒体の掲載依頼
様々な依頼が来ているんですが、そのどれもが※※契約書を交わしましょうと書いてある。
悪い言い方をすれば、何かあった際、こちら側に責任を負わせられるのだ。
仮に、年間数百万~数千万円単位の仕事の依頼があればいいけど、数万円程度のために契約書を交わすメリットはありません。
1発で吹き飛び負債が掛かっていくる契約に、意味なんてあるのでしょうか?
契約書を交わすということは、ビジネスをするということで、時は金成という話に行き着きますから
「その契約は、数百万円以上の価値があるのか」
よく考え交わすことです。
あなたが契約させる側ならいいですけど、する側ならよく考えてください。
その契約書は、利害関係のバランスが取れていますか?
「ビジネス法務の入門編」は、目を通して役立ったので紹介しておきます。
身近な講演依頼を例にしてみる
▼例:投資会社に勤めているあなたが、自社セミナーの講演者の1人として出席する
会社員であればセミナー当日に合わせ、資料作成するだけでいいのですが、これが外部から呼ばれた人(受託者)だと状況次第で、話は変わってきます。
より支払いの良い仕事依頼がきた場合、ダブルブッキングしてしまってどちらか一方を取りやめる。
そこで契約書の威力が発揮し、「承認後のキャンセル」について記載があると、賠償またはキャンセル料を支払うことになるかもしれません。
誰だって、支払いの良い仕事を優先したいじゃないですか。
話の流れからもう少し突っ込んだ話をすると、会社員向けと経営者向けのセミナーとでは、質問内容が変わるため、後者は大変体力を使います。
より、リアルな質問内容が多いから、例題を出されそれに回答する形になるから、私の性格上合わない(笑)
社会経験が長いので今はカバーできますが、このような性格なので、主語がない会話を汲み取る力が弱いです。
色々語りましたが、「契約書を交わす=一人前」と捉えてしまうことって若い時ほどあるんですが、賢い人が優位に立つ書類なのだと考えると、一度書く手を置いてよく考え直してみてください。
まぁ、ほとんどの人が、委託か受託かで始まり、そこで資金を貯めて親会社に舵を切っていくんですけど、失敗を恐れず未来に向かって頑張って欲しいと思います^^
それでも契約を交わすなら、万が一を考え保険に入っておきましょう。
賠償責任のための保険というのが、あるんですよ。