今でこそ「アスペルガー症候群」という病名が認知されていますが、私が子供だった30数年前にはそのような病名はなかったか聞いたことありませんでした。
Wikipediaでは、自閉症の一種と書かれています。
私は、アスペルガー症候群の症状にかなり当てはまるんですが、診察を受けたことはありません。
大人になった今、仮に受けたとしてもアスペルガー症候群とは診断されないでしょう。
しかし、子供の頃なら「アスペルガー症候群」と診断されてしまった可能性はあります。
なぜ、子供の頃と大人の頃で違う可能性があると言えるのか?
私の人生と共に語ってみたいと思います。
アスペルガー症候群とは
様々な症状があるようなんですが、ざっくりと例を挙げてみますと
- 皮肉や遠回しの表現をされるのが苦手
- オブラートに包んで話すのが苦手で単刀直入に言ってしまう
- 大勢の中で浮きやすい
- 自己中になりやすい
- 規則性のあるモノを好む
- 興味のあることに対して記憶力や集中力がある
挙げたらキリがないんですが、下記に私の経験を書いておきますが、それらはアスペルガー症候群の症例と同じですので、身に覚えある方は診断されに行くのもいいでしょう。
アスペルガー症候群は発達障害ではない
「勉強ができない」
訳ではないので、病院に検査しに行く人は少ないですし、他人から個性が強い自己中なタイプだと判断されがちです。
そのため、アスペルガー症候群だと自分で気付かず悩んでしまう人が多いようです。
対人関係に悩みすぎて鬱になってしまう症例もありました。
「音に敏感」
過去に記事で書いたこともありますが、昔から音に敏感であり、モスキート音が聞こえるタイプです。静かであればあるほど集中できますし好みます。
また、光にも過剰に反応します。
診察を受けに行ったことはありませんが、先天性の鳥目かもしれません。
夜間は一般の方より良く見えません。
皆このような世界で生きているとずっと思っていたんですけど、そうではないようです。
それでいて、光に過敏に反応するんですから、あまり夜に出歩きません。
分かりやすい話が、夜間にサングラスを掛けながら出歩いたような視界。
「興味のあることだけ集中力や記憶力が高い」
当たり前な話だと思いますが、呼ばれても気が付かない程集中力は高いです。
1時間でも2時間でも、更には興味のある勉強は24時間継続することも可能です。
ただ、逆に興味ないことに関しては、仕事の話であっても何度説明されても右から左に話が素通りしてしまいます。
この辺に関しては、後で詳しく記述しますが勉強に不安になっている親子さんがいれば、あまり悩むポイントではありません。
「安息の場所を好む」
▼例えばスタバのような騒がしい環境に身を置くのは不安を覚え、静かな環境で打ち込むことでパフォーマンスを発揮します。
「興味がないことはやらない」
▼例えば、学校の試験科目に指定されていたとしてもやりません。
挙げたらキリがないですし、「それぐらい誰でもあるよね」という事柄も多いですが「それはちょっと・・」というカテゴリーがあるのも、この症状の特質でしょうか。
ただ、それは個性であってアスペルガー症候群に結びつけるのもどうかと私は感じます。
アスペルガー症候群に関する情報を読んでいて感じたことは、私自身は軽度であり、相手を質問攻めにしたり・クラス全員の誕生日を覚えたりと色々タイプがあるようです。
それは、そこに興味があるから覚えてしまうだけで、その人自身に興味があるわけではないとも書かれています。
私の人生と照らし合わせたアスペルガー症候群
アスペルガー症候群にも勉強の得意不得意がいて、それ自体にはアスペルガー症候群に関係なく存在していますので語りませんが、アスペルガー症候群は得意分野で生きていきなさいと多くの書籍で書かれています。
というのも、アスペルガー症候群の症状の1つに、興味がないことを勉強するのが不得意な例が多く、また得意分野で生きることで何とか一般的な生活を送れる可能性が高まり、自ずと得意分野を選択せざるを得ません。
私は、大学は数学科に行って方程式を作り出す勉強をしたかったんですが、現実的な就職率を考え他の学科に進んでいます。
また、英語・現代・数学・物理はできますが、他の科目は授業以外で勉強したことはありません。
私が、今なぜ診察を受けても「アスペルガー症候群」と診断されないか?
この年になるまで多くの失敗と経験をしています。
アスペルガー症候群の特徴として、「普通」がわからないために他の方より対人関係で様々な失敗を経験することも多く、そのお陰で今は「普通の選択」を知っています。
そのため、アスペルガー症候群を避ける回答ができるのです。
普通がわからないロボットが人間社会で色々経験し、人間味を帯びていくような感じです。
決して人間に近づいたのではなく、人間の選択を理解したに過ぎないのかもしれません。
ただ、アスペルガー症候群という言葉を知らなかった当時
皆さんも色々な失敗をして人生を歩んでいると思います。
私も同じで、対人関係・仕事関係いろいろ失敗しながら生きています。
それが人生ですし、これからもそういう経験をしていくのだと思います。
その時々の行動に「アスペルガー症候群じゃない?」と疑うことは容易いことなんですが、これが私の性格であり個性なんだと思っています。
誰かが「それ、アスペルガー症候群だよ」と言えばそうなのかもしれませんし、「普通じゃない?」と言えばそうなのかもしれません。
本人ではなく他人が、それで落ち着くのであればそれでいいんじゃないでしょうか?
そう思うことで、その人に対して優しい気持ちが生まれるのであれば善しと感じます。
だって、周りも大変だと思いますが、当人に悪気はないんですから。
「悪気がない悪口が一番傷つく?」
いや~アスペルガー症候群はそういう次元での話ではないのです。
気にし過ぎる方は、大人のアスペルガー症候群を読んで気分を落ち着かせてください。
アスペルガー症候群の成長を促すには
私は、軽度の部類に入ります。
ただ、子供の頃は勉強に雁字搦めにされていたので、何がどの症状なのかよくわかりません。
毎日がオーバーワークでその日を終えるのに四苦八苦してました。
その中でも、安らぎの空間を感じた場所は、静かな場所であり私の場合は自分の部屋でした。
今思い返せば、リビングにいてもバラエティを見ることを許されなかったので、その辺りの影響もあるのかもしれません。
アスペルガー症候群には、安堵できる場所を与えることが良いと記述されてもいます。
これは、社会人となり皆がオフィスに身を置いて仕事をする場面でもその影響が出ました。
IT会社の新入社員であれば、先輩社員の横で1日中プログラムカタカタするわけです。
しかも、社内でUSENが掛かっていて騒がしい社内環境である場合もあります。
そのような私にとってパフィーマンスを発揮できない環境でしたが、残業して時には仕事を家に持ち帰ってやる。
そのような努力をし結果を出すことで、自ら望む環境で仕事をしてもよくなります。
在宅勤務も許されましたし、打ち合わせも直行直帰してました。
もっと言えば他社の部署の方が静かだったのでそちらで仕事していた時期もあります。
今思い起こせば、新入社員の頃は何が正解かよくわからなかったけど、叱られ理解しとりあえずは「普通と言われる人生」を歩めたんだと思います。
今は自営業で仕事し、結婚もして子供もいて、不動産も買っています。
「なんか変わってるよね」
なんて言われた時期もありましたけど、経験を積めばとりあえず普通と言われている人生は歩めるんじゃないでしょうか?
「本当のアスペルガー症候群を知らないから言えるんだ」
そうかもしれません。
色々な心理的特徴を読むと、すごいなぁという内容もあったりします。
ただ私は、幸せかどうかは当人が決めることであって他人は応援することだけに徹し、あれこれ邪魔をしない方がいいんじゃないかな~と考えます。
結局、その人を応援したいならサポートに徹し先導してあれこれしてしまってはいけない気がしますね。
失敗って誰しもしたくないと思いますけど、1つ1つの失敗に意味があったな~とふと今感じます。
ただ、冷静に考えると「的確な指示」「一般常識」に疎く、疎いだけで指摘されれば理解する。
経験を積めばアスペルガー症候群はカバーできます。
変わっているからアスペルガー症候群だと断定するのであれば、私もアスペルガー症候群でしょう。
何度も書きますけど、アスペルガー症候群だとわかったら接し方を優しくできるのであれば、それはそれでありだと思います。
世の中アスペを悪口のように使っている方がいますが、アスペは弱者であり叩いてもいいものと考えているのかもしれませんね。
世の中ストレス社会ですから、叩いていい人と断定しストレス発散したい人がいるのも現実でありますが、自尊心を高めいつもバイタリティある自分を維持したいものです^^
面倒臭そうな人なら近づかない。どうせ近づいてもイライラするのがわかっているんですから、他のことに時間使った方が良いのです。
ストレスの発生原因・要因は100%対人関係ですから、プラスの導線で考えていかないとメンタルやられてしまいます。楽しいことだけ考えて突っ走った方がいいですね^^