私自身お受験体験者であり、お受験否定派なんですが、早いうちに子供へお受験させるメリットはあります。
遊び盛りの頃に塾通いばかりさせるだけの価値があるかはさておき、どのようなメリットがあるのか、いち体験者の私が書いておきたいと思います。
他人と時期を外した競争
多くの人が17歳に全国の人と受験戦争する中、お受験組は早い時期に競争することで晩成型タイプと競争しなくて済むメリットがあります。
もちろん、大学と小学校・中学校では募集人数が異なりますから、一概に倍率だけで判断できないところもあります。
また、有名大学になると全国から受験者が集まりますが、小学校・中学校のお受験では、全国から受験しにくるというのは稀です。
▼例えば、慶応中等部をお受験する
私の想像ですが、わざわざ遠いところから受験しにくる生徒もいるでしょうが、大阪に住んでいたら大阪の難関校を受けると思います。
と言うのも、大学と違って一人暮らしできませんから、大人の事情で住んでいる場所を決めているので、そのような生徒は極稀だと思いますね。
あと、子供によって早熟型と晩成型がいます。
「うちの子覚えが良い」
のでしたらお受験するのもありですが、まずは模試を受けてみるといいでしょう。
「模試を受けたら標準だった」
なんてことはよくあります。
自分の偏差値でどの程度の学校へ行けるか、当時2~3冊持っていました。学校によって教育方針が違いますから。
公立学校とは違う「全国の賢い子供達」の中で順位を知ることで、自分のランクがわかるってもんです。
私ですら模試で満点を取った教科がありますから、そのレベルがゴロゴロいるのがお受験戦争なのです。
今はどうだか知りませんが、昔は記号問題がなかったのでマグレあたりが不可能だった記憶があります。それもおぼろげですけど。
自分が親になった時、勉強を見れる
一般的な大学受験をした両親でしたら子供の大学受験の面倒を見てやることはできますが、私の場合は、お受験の勉強を見てやれます。
「小学校・中学校の勉強なんて簡単でしょ」
公立学校レベルであれば教師の話を聞いているだけで理解できますけど、受験となると難易度がグッと上がります。
まず、お受験をしていない両親が子供のお受験対策用の勉強を見るのは難しいと思いますね。
習っていない公式などありますから。
大学受験は、塾に行かせておけばいいですけど、お受験となると両親の協力が不可欠なのです。
▼例えば、両親の協力とはどういう類か
- 面接練習
- 模試会場への付き添い
- 強化合宿(夏期講習など)でのお弁当作り
ほぼほほ親が試験会場まで付き添うことがほとんどですね。
「よう!お前ひとりで来たの?」
そんな奴いなかったですし、必ず母親か父親が隣にいましたよ。
私が通っていた塾では皆裕福で、親が経営者や良いとこに住んでいる人がほとんどでした。
また、裕福なコミュニティは狭くて、塾に通っていない頃にお互い引っ越したのに塾で一緒になったなんてこともありました。全然遠く離れたところに引っ越したのにですよ!
まぁ私は覚えていなくて、親が覚えていたんですけどねwww
だから、子供にコンビニ弁当持たせる親なんていませんでしたし、塾までお迎えにくる親というのも多かったです。
お受験は、富裕層コミュニティの入口
塾に通っていると生徒同士友達ができます。
家に遊びに行くこともありますし、泊まって一緒に勉強することもある。
先程も書きましたが、皆裕福なので家もデカい。
性格まではわかりませんが、当時子供だった私から見てもできた(友達の)両親に見えました。
そのようなコミュニティの中に、親も混じることになります。
塾でも3者面談などありますから、待ち時間中親同士関わる場面もある。
もっと言えば、受験校により親も交えた面接があるので親としての役目を色んな角度から査定されます。
だから、「お金を出すから頑張りなさい」スタイルはお受験ではできないので、その辺り苦手意識がなければ大丈夫だと思います。
私の両親は、逆にそのような場所が好きでしたね。
おしゃべりが好きな親っているじゃないすか?あれですよwww
スネ夫のママと丸尾のママとサザエを足して割った感じwww
でも、やっぱコミュニティに苦手意識ない人じゃないと難しいとは思います。
その後、何かと学校のイベントで行くこともありますから。
我が家は、本人が言い出さない限りは公立学校に行かせる予定です。
親として、普通の人生を歩んでほしいと思います。
それが良いのかどうかはわかりませんが、思い出は人生の中で大事な要素で、思い出だけじゃ食っていけないのも知っていますが、遊びまわった思い出が私は少ないので何から何まで手に入れたい欲求を言えば、思い出だって欲しいじゃないですか^^
まぁ勉強して損はありませんし、学歴があって損しませんけど。
それは会社に入る入口のためだったり高収入を手に入れるための近道としてですから、私のように自営業をしている人にとっては、今は必要ないモノでしょうか。
ただ、過程があっての今の生活なのは確かですから、タラレバを言ってもしょうがないわけで、「子供のためって何だろう」
今一度よく考えてから、お受験するかどうか考えてみるといいと思います。
結局、学歴があってもなくてもアクティブな性格で人生決まるので、その子の持ち味を活かした後押しをしてあげた方が、その子のためになると思いますね。
ただ、家系により学歴が必要な家柄もあるでしょうから、一概には言えません。
日本は標準的な子を育てる場所だ
日本は義務教育があり、標準的な子を育てるカリキュラムになっています。
だから、得意不得意な子であっても「美術」「化学」などあります。
今は「ダンス」「プログラム」が必須になるかなっているかという話を聞いています。
今はもう万遍なく勉強する時代ではなく、得意なジャンルで生きる時代になっています。
「IT時代にダンス習ってどうするんだよ」
「パフォーマー目指してどうしたいのか?」
年間100時間ぐらいあるのなら、山登り川下りした方が気分晴れるんじゃないかと思います。
まだ、道徳に当てた方が良い気がする。
そのような教育に理解できない方は、お受験するのもありでしょう。
私立なのでダンス科目ない学校へ行けばいいんじゃないですかね。
その辺詳しくないので、調べてみてください。
エスカレーター式なので受験回数が減り、部活に精を出すこともできます。
受験のために部活を辞めるという選択をしないでもよくなります。
そのような今の公立学校の現状を考えると、お受験はありなのかもしれません。
まぁ、その辺の考え方は今も昔も変わっておらず「これが嫌だから私立に行かせる」と考える親がいての私立の在り方ですから、私立という選択肢大事にしてください^^
最終高学歴はいつでも取れるけど、小卒・中卒の高学歴は無理
学歴厨から見たら、どう頑張っても覆せない部分がこれです。
大学というのは、時間やお金が許せば何個も大卒を取れますし高学歴に更新することは可能ですけど、幼卒・小卒・中卒は、大人になってからどう頑張っても変えられない学歴であります。
そのような学歴志向が高い人にとって、私立国立小卒・中卒は、何物にも代えがたい至高な学歴となります。
学歴はないよりあった方が良いのは確実ですし、卒業後も周りはエリートが多いのでワクワクするような情報が入ってくるのは確かです。
結局、世の中コネは大事ですし、それは人脈なわけですから、そのようなネットワークが得られるという部分だけでもお受験する価値はあるでしょう。
入学すると勉強できて当たり前ですから、早いうちに勉強ができてコミュ力も高い集団で揉まれて強固な性格を構築していく場としてはいいでしょうね。
世の中、文武両道できるタイプの人っていて、そのような人は社会人になってもまぁすごいところ住んでますね。
そのような人と触れ合うことで、自分を引っ張り上げてくれるので「お受験にもメリットはあるよ」と伝えておきたいと思います。