「井の中の蛙大海を知らず」ということわざがありますが、小規模ビジネスならそれがベストなのです。
「お山の大将じゃないか」
「ガキ大将じゃないんだから」
色々言い放題な言われ方をされがちなことわざでもあるんですけど、あなたがあなた自身を良く知っていて平凡だと理解しているのならば、井の中の蛙ビジネスが功を奏するんです。
井の中の蛙ビジネスって何ですか?という問いと共に、リアルな話をしていきたいと思います。
井の中の蛙ビジネスとは?
競合他社がひしめき合う業界や場所ではなく、地域密着型・高級路線などの限定されたテリトリーでビジネス展開し勝てるフィールドで戦うビジネスのことです。
▼例えば、地域密着型のリフォーム会社がある
普段はお金にならない小規模な業務依頼まで請け負っているが故に、大型契約を勝ち取れています。
一般的には、手すりの樹脂が剝がれたので塗り直して欲しいという依頼だけであれば後回しにするようなことでも、即対応することで「家のことならこの会社」という地域密着型企業というのが、実際に存在しています。
まぁ、よく言えば海老で鯛を釣るということでしょうかね。
「この依頼を対応しても3,000円ぐらいしか取れないな~」
と考えた結果、断る企業もあれば
「出張費として1万円上乗せするか」
と、今稼ぐことを念頭にする企業もあります。
ですが、今のような情報社会では、そのような対応をし続けていたのではいけないのです。
そこに着目し地域密着型ビジネスをすることで活路を見出し活躍している企業というのは、地域毎に存在しています。
私が運営しているスモールビジネスもその類です。
どんな事業をしているかという話はしませんが、クオリティーを守るために人を雇用することもしていませんし、自分のやれる範囲で仕事をしています。
それが、私の社会貢献していくスタイルなのです。
「なぜ人を雇わないのか?」
過去に部下を教育することに対して私なりの意見を書いた記事はこちら
良い例が街のクリーニング屋
クリーニング屋には、チェーン店もあれば個人店もあります。
「どこでやってもらっても一定のクオリティーが望めるチェーン店が良い」
という人もいれば
「聞いたことないけど、腕が良いからやってもらう」
そんな個人店もありますよね。
私自身は、本音はチェーン店が良いんですけど、実際は個人店でやってもらっています。
というのも「親切・丁寧・好印象」だから^^
もっと言えば「家族経営・独自クーポン・町とコラボ」していて、少しでも応援してあげたいから。
私が今住んでいる土地というのは、何も思い入れはないですしゆかりもない場所です。
ただ住んでいる以上、この地域で根を張っている人を応援してあげたいという気持ちがあり、結果として個人店にやってもらっています。
状況・立地・環境など違えば結果は違っていた可能性はありますが、今ある結果がすべてだと思っています。
大きく稼ぐことはできないかもしれませんが、地域密着型で根を張り、ある程度知名度が出てきたらその後を考えても遅くはないと思うのです。
ここで私の体験談を語ってみると、最初から大きく稼ぐよりも着実に根を張ってビジネス販路を拡大していける手段を選んだ方が、リスクを抑えて収入を増やせます。
正直、私のように店を構える必要のない事業であれば、自宅の家賃と生活費が賄えれば何とかやってはいけるので、事業とバイトで何とかしのぐことも可能です。
また、仮に結婚していれば共働きすれば余裕で生活していけるのですから、やりたかった事業とバイトの二足のわらじで軌道に乗るまで頑張ればいいと思いますね。
会社員は、時給換算するとバイトと一緒という記事はこちら
どうしても貯金残を頭の片隅に置いてビジネスを考えていきがちなんですが、焦りはビジネスサイクルに影響が出てしまいますし、貯金残なんて事前準備をやったやらないでしかないので考えても仕方ないのです。
「貯金が1年しか持たないから1年で結果を出さないと!」
既に半分ビジネスプランが崩壊してるじゃないですか。。
そうではなく、1年後2年後着実に芽が出るように1年目は損してでも着実な販路(顧客作り)活動をした方が、倒産リスクを減らせるという例が私であります。
私自身自営業歴が5年以上あり、普通に暮らせるだけの収入は稼いでいますので、まぁ実のある話だと思います。
過去に自営業について記事を書いてますので、気になる方はこちら
価格競争社会から脱するために
正直、メーカー製品を仕入れて販売するような価格競争社会では、キリがありません。
仕入れるのではなく生み出し提供していくスタイルでないと、あなた自身の価値が薄れてしまうし「あっちの方が安いじゃん」という競争から脱することができません。
「スペックは、生ものと一緒」
▼例:A社の製品とB社の製品を比べると、B社の方がコスパ良かった。
スペック表示されてしまうような製品は、生ものと一緒であり販売した瞬間が最高値でありそこから下落していく一方です。
そうではなくサービスを主体または付加価値とし提供することでそのようなスペック・価格競争から抜け出せるのだと感じます。
このサービスを意外にも必要としている人は多いのです。
▼例:エアコン設置を業者に依頼する
一般的な1日4件くらいこなさないといけない業者に頼むと、1台5,000円~15,000円ぐらいでしょうか。
設置方法は
- 勘で穴開け
- 貫通スリーブなし
- 粘土・テープ仕上げ
次がつかえているので作業は簡素になりがちです。
悪く言えば「エアコン動くようになりましたよ」という感じ。
それに対して、サービスてんこ盛りにし1台5万円する業者もあります。
その代わり親切・丁寧が売りです。
設置方法は
- 道具を使って柱・筋交いがないか確認後、穴開け
- 穴周りにウレタン詰めて貫通スリーブ取付
- 貫通スリーブに配線通して、外からウレタンで埋める
- 外・内ともに化粧カバー取付
- ネジ穴コーキング
- 虫除けキャップ
- 真空抜き
- 水平器でエアコンが傾いてないか確認
「5万円も出す奴いないやろwww」
いるんです。
これがニッチ市場というもので「求めているのは金額じゃない、クオリティーだ」という人達にとって必要とされているわけです。
私も実際に5万円の業者に頼んでいます。
やはり求めていたのは、クオリティーだったから。
エアコンを設置するにあたって、柱・筋交い・化粧カバー・気密性・外壁のネジ止めetc意外にも気にしている人が多いのです。
それを「これだけ丁寧に施工しますよ」と不安を取り除いてあげる付加価値を提供しているんですね~
まぁ、中には筋交いに穴開けるとんでもハッピー業者もいるらしいので怖いですからね。
世の中「くっつきゃいいんだよ」「腹に入れば同じっしょモグモグ」と考えている人だけではなく、その辺りのニッチ市場を探し価格ではないサービス重視の提供をしていくと活路が見いだせると思います^^
私自身、会社員時代もそうですが低価格競争をしたことがなく結構金額がするものを扱っていたので、変な客というのは少なかったでしょうか。
逆に当サイトでは無料で情報提供しているのですが、タダになると途端に変な人が絡んでくるという体験をしているだけに、あなたが何か商売をするのであれば、そこそこ値の張るモノを扱った方がストレスは少ないと思います。
実体験として、そうオススメしておきます^^